加齢(年をとる)とともに現れる老化に対処し管理していく医学をアンチエイジングといいます。生活改善 運動 食事 サプリメントなどで老化現象を予防するのが目的です。これからの時代は酸化ストレス対策、骨の健康維持が重要です。当院では酸化ストレスの強さやストレスに対する抵抗力の強さ 骨密度 血管年齢 体内年齢などを調べ老化度を評価し対策を考えます。
統計によると65歳以上の人の死亡原因は悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の順でがんを除くと循環器系の疾患が多いことがわかります。
団塊世代の人がこれから長生きするためには、がんを予防し血管のケアをしっかり行うことが大切です。
また65歳以上の人が介護を必要とするようになってしまう原因は、脳血管疾患、高齢、衰弱、転倒、骨折、認知症、関節疾患の順です。
多くの原因は病気によるものではなく、体力低下によるもので、たとえ病気の予防に成功しても基礎体力が衰えてしまうと、結局は介護が必要となり、自立した人生を送ることができないのが現実です。
長生きして人生を楽しめる質の高い生活、自立した生活を送るためには、老化を遅らせ、衰弱せず、呆けないこと、転倒、骨折を予防し関節疾患を予防することが必要です。
足腰をしっかり鍛えておかなければなりません。現在の骨密度を知り対策をたてることが重要です。
65歳以上のひとが自立した楽しい老後を送るためには、統合医療が重要です。
生活にフィットネスを積極的に取り入れ、新陳代謝を促進させ生活習慣病を予防し、ホルモン分泌を刺激することで、かっこ良いからだをつくり気分を高揚させ、年の取り方を変えましょう。
老化度を総合的に評価し対策をアドバイスします。ミニ人間ドックコースに加え各種ホルモン検査、血液酸化度検査、食物アレルギー検査などを行います。
病気にかからないためには、病気の原因にはどういったものがあるかを知り、その原因に対して効率よく対策をたてることです。まさに「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」なのです。
健康を維持するために対策をとることができる病気の原因として次ぎの6つの要因が考えられます。
それぞれについて説明しましょう。
免疫の力がきちんと働かないと病原微生物による感染症、ガン、リウマチ性関節炎のような自己免疫疾患など多くの病気を引き起こす原因になります。
感染症に対しては抗生物質が有効な場合もありますが、これらの疾患に対してはなんといっても個人の免疫力、抵抗力すなわち体力を増強させ維持させることが最も重要です。普段より免疫力を高めるための食品、栄養の摂取を心がけましょう。
正常な免疫力を維持するためには十分なビタミンやミネラル、抗酸化物質などの補充が重要です。内分泌腺を刺激して成長ホルモンなどの分泌を刺激することも大切でそのためには適切な運動を行うことが必要です。
現在の自分の栄養状態、ホルモン年齢、基礎体力を評価し、弱いところをしっかり補うことが大切です。
2009年初夏は豚インフルエンザが世界的流行をみせています。
原因となる病原体がはっきりしている場合には、接触をもたない注意がもっとも大切です。
有害な放射線、紫外線、タバコ、排気ガス、鉄などの金属の体内への過剰な蓄積、細菌やウイルスによる感染症や炎症など身の回りのたくさん原因で活性酸素やフリーラジカルと呼ばれる非常に反応性が高い分子が発生します。
活性酸素やフリーラジカルと呼ばれる分子の電子は1つ足りない状態になっていて不対電子といわれます。通常分子のまわりには電子がありその電子が2個対になると分子は安定化するのですが電子が1個かけると、どこか他から電子を奪いとってきて安定化しようとします。反応性の高いこれらの分子がからだの脂質、遺伝子のDNA、蛋白質と反応し電子を奪いとりからだを酸化させるのでその結果、免疫力が低下しがんが発生したり、脳や血管など多くの組織が酸化されたくさんの病気の原因になったり老化の原因ともなります。
金属が錆びてぼろぼろになって崩れてしまうようにひとのからだもぼろぼろになってしまいます。
これらの有害な原因の影響を防止、減少させることができたとしても活性酸素の体への影響をゼロにすることは残念ながらできません。なぜなら人が呼吸をすれば数%の酸素が不対電子となり活性酸素が発生し組織を障害するからです。
酸素からエネルギーを作る呼吸というわたしたちの体のしくみを変えない限りはこの影響から完全にのがれることはできないのです。
激しい運動をすればするだけ活性酸素の影響を強くうけます。だから体重あたりの酸素消費量が高い動物ほど寿命が短いといわれています。
ところが活性酸素はからだにとって有害なだけではなく重要な役割もはたしています。血液中の白血球は活性酸素をつかって異物を攻撃し自己をまもる免疫反応に利用しています。活性酸素は生体にとり必要な物質でもあるのです。
体のなかでは酸化反応とそれに対する生体反応として少しでも体の酸化を食い止めようとする抗酸化反応がおこっていますが、活性酸素を除去する作用をもつものを抗酸化物質といいます。
この抗酸化物質の力より体の酸化が勝っている状態を酸化ストレスと呼んでいます。酸化ストレスが続くといろいろな病気を引き起こし老化がすすむので酸化ストレスを減らすことがとても重要となります。
そのためには紫外線対策や禁煙などはもちろんのこと抗酸化物質を多く含んだ食品を食べ、足りない分をサプリメントで積極的に補う必要があるのです。
抗酸化物質の主なものとしてビタミンC、ビタミンE、などのビタミン各種、コエンザイムQ10、各種フラボノイド、ポリフェノールなど多くの自然物質が存在します。
血液検査で体が酸化された程度と酸化に対する抵抗力を測定することができますが、その結果をもとに食事療法やサプリメントの効果を調べ体調の管理を行うことが可能です。
抗酸化物質による酸化ストレス対策は、まちがいなく21世紀医療の大きな柱になると思います。古来中国に伝わる漢方の秘伝もその本質のひとつは酸化ストレス対策なのです。清の皇帝 西太后が若さを保った秘訣も漢方の秘伝にあるといわれています。
酸化ストレスの影響をいかに減らすかで、病気の予防、老化防止が可能になることがだんだんとわかってきました。
植物は紫外線を浴び、光合成を行い、常に酸化ストレスにさらされているにもかかわらず美しい花を咲かせていられるのは、植物の色素などに抗酸化作用のある多種類の物質が含まれているからなのです。
これらの抗酸化力を利用しない手はありません。積極的にサプリメントとして補うことで不老不死とまでは言えませんが、寿命が尽きるまで充実した生活をおくれる可能性は見えてきました。
バランスよく栄養を摂取することが健康にとって重要であることはだれでも理解していることと思います。
しかしどのような栄養素が本当に必要なのか正確に知る人は少なく、バランスのとれた食生活をおくれているひとも少ないようです。またわかっていてもなかなか実行できずについついファストフードを食べてしまいます。
このバランスが崩れた状態を生活習慣病といい現在最も問題になっています。
生活習慣病の治療法というと、高血圧や高脂血症、糖尿病に対する対症療法にとどまることが多く、積極的な運動療法を含む総合的な生活習慣の改善を医療機関で指導されている人は少ないのではないでしょうか。薬を服用するだけで外来ごとの血液検査結果を一喜一憂しているだけではだめなのです。
病態の説明をきっちり受け、しっかり何が必要かを理解したうえで、あらゆる方法を駆使して栄養バランスの正常化に努めることが大切なのです。それが統合医療といわれるものです。
体に必要な栄養には必須ビタミン、必須ミネラル、必須アミノ酸、必須脂肪酸など無くてはならぬものが多くあり、体内では絶対に合成できず、必ず食品として取らなくてはならないものがあります。
野菜をしっかり食べていたとしても現代の土壌は化学肥料の影響などで昔よりも不毛で栄養価の低い野菜しか取れないことが指摘されています。各個人の生活習慣に応じた必要な栄養素を積極的に補うことが大切なのです。そのためには専門家のアドバイスが役に立ちます。
ホルモンの分泌は加齢とともに少なくなり、そのために体内のいろいろなバランスがくずれてしまいます。その結果、骨量が減って骨折しやすくなってしまったり、睡眠ホルモンの減少で不眠症になったり、男女ともに性ホルモンの減少で更年期障害になったりすることなどが知られています。
また老化による成長ホルモンの減少が生活習慣病に悪影響を与えています。
ホルモン分泌を増やす食品が知られていますが、専門家のアドバイスにしたがった食習慣の改善でホルモンバランスの改善が可能となります。しかし食べものだけですべての栄養を取ろうとすると、象のように食べる必要があります。その場合はサプリで必要な栄養を効率よく摂取することができます。
外来での高齢者の訴えで最も多いもののひとつが不眠です。たいていのお医者さんは睡眠薬を処方しますが、睡眠薬服用後の脳波は異常脳波であり、薬の依存性という問題もあり、かならずしもいい治療とはいいきれません。そうした場合に体内の睡眠ホルモンを増やすための生活上のアドバイスや、睡眠ホルモンのサプリメントを使うことにより自然な睡眠が得られることがあります。
また運動がホルモン分泌に大切なことが指摘されています。食生活改善と運動によりホルモン分泌は活性化されます。それでもどうしようもない絶対的なホルモン不足に対してはホルモンを補充する方法があります。
有害化学物質とは食品添加物、殺虫剤、スモッグ、喫煙、環境ホルモン、重金属、食物アレルギーの原因となるアレルゲン、などをいいますが、これらの影響を受けないためには、極力これらの物質を避ける必要があります。
君子危うきには近寄らずといったところでしょうか。食品添加物の多い食品は極力避ける必要があり、ハム、ソーセージなどの加工食品は要注意です。
原因不明の不快な症状が調べてみたら食品アレルギーが原因でおこっていたり、重金属の体内への蓄積が原因だったりということもあるようです。
いろいろな検査でも解決できない症状があれば食物アレルギーの有無を調べ、アレルギーが見つかれば体に合わない食品は採らないようにする注意が必要です。フラボノイドなどのサプリメントを利用するのも効果があります。また体内への重金属の蓄積の有無を調べてみるのも大切かと思います。もし重金属の異常な蓄積があれば排泄させる治療が必要です。
ご自身をよく知ることによって、より一層健康な生活へ向かって歩みだしませんか
毎日何気なく摂っている体質に合わない食物が、病気や老化の原因になっていることがあります。
食物アレルギーは体の免疫反応で、IgE 抗体と、非IgE抗体によりおこります。前者は短期間に反応が現れ、ある特定の食物との関連がわかりやすい即時型なのに対して、後者は反応がでるのに何時間、または何日もかかり、また反応もさまざまな症状として出現し、慢性的に反応、炎症を引き起こしいろいろな病気の原因となっていることがあります。これはIgG抗体という免疫タンパク質によって引き起こされる遅延型アレルギー反応によります。長い間悩まされていた体調不良が、フードアレルギーが原因だったということがあります。そのような場合には、アレルギー物質の摂取を控えるだけで体調が改善されます。
これからの生活を、ご自分のアレルゲンを知ったうえで気をつけて送るのと、知らないで送るのでは、今後大きな違いが出てくる可能性があります。なるべく早く知って、ご自身の免疫を刺激しすぎることのないような生活を送ることはとても大切なことです。
検査は数滴の血液検査で行います。
96種類の食べ物に対して結果がでます。
結果に基づいた食物の「ローテーションガイドライン」によりどのように食物を摂取したらよいかというアドバイスを提供します。
現在 何らかの病気、症状のある方はアレルギーの有無とその原因の食物を知ることにより体調の改善があるかもしれません。
健康な方でも食物アレルギーの有無を知ることで将来的に健康を維持できる手助けになると思います。
パンや麺類を食べて下痢、腹痛など体調の異変を感じたり、食後に眠気や意識がぼおーっとして勉強や仕事に集中できなかったり、いつも慢性的な疲労感を感じている人はいませんか。
こういった症状があればグルテン不耐症や遅延型食物アレルギーの可能性があります。
小麦にはグリアジン、グルテニンという蛋白質が含まれていますが、水と混ざるとこれらの蛋白質はグルテンに変化し粘りともちもちした弾性が増します。これらの性質を利用していろいろな食べ物に小麦が利用されています。
小麦の種類や産地で蛋白質の含量が異なり、蛋白質の多いものから順に強力粉、中力粉、薄力粉と分けられます。パンを焼くときには粘りを必要とするので強力粉を、てんぷらの衣には薄力粉が使われています。
これらの粉からグルテンを作りでんぷんを取り除いてグルテンだけにしたものがお麩(ふ)です。
生まれつきこのグルテンをうまく消化できず、食後に下痢、腹痛などの消化器症状や慢性疲労感などを自覚するグルテン不耐症といわれる人がいます。またグリアジン、グルテニン、グルテンに対する食物アレルギーにより同じような症状がでることもあります。このアレルギーはIgG抗体による遅延型アレルギーといわれるものです。
体調を改善させるためにはグリアジン、グルテニン、グルテンを食べないようにすることです。グルテンが含まれないグルテンフリーの食材を探しましょう。
当院では遅延型フードアレルギー検査を行っています。小麦も含め、食べ物96種類につきほんの少しの血液で調べることができます。アレルギーの有無が気になる方には検査をお勧めします。
遺伝子の異常により病気を発症することがあります。もともと異常な遺伝子が先祖から引き継がれた先天性の遺伝病と、後天的に遺伝子が障害され発病する場合の二通りがあります。
必ずしも100%発病しなくても、遺伝子に異常があればある程度の注意が必要です。ある種のがん遺伝子をもつ人は有害化学物質などの環境要因や、活性酸素など酸化ストレスの影響、栄養バランスの異常などの要因がかさなることで、がんを発病する可能性があります。心配な人は遺伝子検査で自分の弱点を調べ必要な対策を講じることが大切でしょう。
以上、病気の原因とそれに対する対策を簡単に説明しました。
これらの対策を未病のうちにしっかり行おうというのが、アンチエイジング医学、予防医学であり統合医療といわれるものです。
これからの時代はこうした医療を専門家のアドバイスのもとにしっかり行い、元気な生活を一日でも永く続けたいと思いませんか。
最近、ココナッツオイルの話題をよく聞きますね。
今日はココナッツオイルとケトン体の話です。
ココナッツオイルはココヤシからとれる油です。
飽和脂肪酸なので常温では固体で、熱に強く酸化されにくい性質があります。
成分は中鎖脂肪酸といって比較的短い分子で構成されています。分子が短いため消化吸収されるとすぐに肝臓に運ばれケトン体に変換されます。それに対し分子の長い長鎖脂肪酸は吸収されると中性脂肪となり門脈に入りそこから胸管といわれるリンパ管に入りからだに蓄積されます
ココナッツオイルが注目されている理由はケトン体にあります。
脳の神経細胞は普段糖であるグルコースを栄養源にしています。しかし飢餓状態や過度の運動、インスリンの枯渇した糖尿病患者などでは血糖値が低くなり神経細胞が血糖からエネルギーを作ることができなくなります。そうなるとからだはケトン体からエネルギーを作るようにシフトします。
アルツハイマーなどの認知症患者では脳の神経細胞が糖をうまく利用できないのが病気の原因のひとつである可能性が指摘され、だったらケトン体を取れば症状がよくなるのではないかというのが認知症に対するココナッツオイルの効用が期待されている理由です。
だからまだ若くて脳細胞に異常の無い人にとって効果はないと思います。最近少し物忘れがすすみ脳細胞の代謝に不安がある人には認知症予防の効果があるのかもしれません。
健康な人がいくらケトン体をとっても血糖値が維持されていれば健康な脳細胞はケトン体を利用しません。単にカロリーオーバーとなり太るだけです。
中性脂肪となりからだに蓄えられやすい長鎖脂肪酸の摂取を制限し中鎖脂肪酸中心の食事にすればケトン体は肝臓ですぐに分解されるのでダイエットには効果があるのかもしれません。その他 ケトン体には活性酸素を除去する作用が認められており抗酸化作用があります。適度にケトン体を増やせばからだがさびることを予防できます。
しかしここで注意です。ケトン体を増やしすぎるとケトアシドーシスという状態になり血液が酸性になり意識障害を起こすこともあります。重症糖尿病患者の症状のひとつでもあります。
健康な皆さんがココナッツオイルの効果を期待するのであれば、普段とっている脂肪を減らしその代わりにココナッツオイルを取ることが大切です。普段の食生活(他の脂肪摂取を制限しない)に、単にココナッツオイルをとればおそらくカロリーオーバーとなり太るだけだと思います。
ココナッツにたよらずケトン体を増やす方法が実はまだあります。
CR カロリーリストラクション すなわちカロリー制限です。
いつも食事を腹八分にして糖質の摂取を制限し、血糖値を下げるとケトン体が放出され脳がケトン体を使うようになります。やりすぎはだめですが。
高価なココナッツオイルを買いたくない人はこの方法が一番です。
カロリーリストラクションにより長寿遺伝子にスイッチが入ることも知られています。
先日 読売新聞にトランス脂肪酸の記事がでていました。
もう何年も以前からトランス脂肪酸の有害性は指摘されていて、食品への利用は外国では規制されていましたがアメリカでは完全に禁止されるようです。
それにひきかえわが日本では、食品に表示義務さえもないという状況です。
消費者は賢くないといけません。
脂肪は構造式が酸の形をしているので脂肪酸と呼ばれます。
その構造のなかで炭素と炭素の間に二重結合があるものを不飽和脂肪酸といい、二重結合の数が多いものを多価、一つのものを一価飽和脂肪酸といいます。この二重結合部にあとから酸素が結合することを酸化(飽和)といいます。酸化することで脂肪は劣化します。
不飽和部分に人工的に水素を添加して作った脂肪をトランス脂肪酸といいます。
この操作で液状の脂肪を固体にすることができます。
そうして作られたのがマーガリン、ショートニングなどです。
多価不飽和脂肪酸を摂取すると血中のHDL(善玉)、LDL(悪玉)の両方のコレステロール値がさがります。この中のオメガ3脂肪酸(魚の油 EPA DHAなど)はコレステロールと中性脂肪を両方低下させます。
一価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなど)はLDLをさげHDLをあげます。
それに反しトランス脂肪酸はコレステロールを上げHDLを下げ、アテローム性動脈硬化を発生させ虚血性心疾患などの血管疾患を増加させ人体に非常に有害であることが知られています。
動脈硬化を予防するためにはEPA DHA オリーブオイルを摂ることを意識しトランス脂肪酸を食べないことです。
パンにマーガリンを塗っている人はマーガリンをココナッツオイルに変えましょう。
ショートニングなどが使われているクッキーなども避けたほうが無難です。
時の過ぎ行くままに (作詞 阿久 悠 一部割愛)
あなたはすっかり疲れてしまい 生きてることさえいやだと泣いた
からだの傷ならなおせるけれど 心のいたではいやせはしない
時のすぎゆくままにこの身をまかせ 男と女がただよいながら
もしも二人が愛せるならば 窓の景色も変わっていくだろう
アンチエイジングで、一番大切なのはこころのケアーです。
「時の過ぎ行くままに」好きな歌なのでカラオケで歌うことはあります。
しかし外来で、私はからだの傷ならなおせるけれど心のいたではいやせはしない
愛せる人とただよっていれば窓の景色がかわってきますよとはまだ話したことがありません。
でもこの歌は核心をついています。
心にいたでのある不安症の人は慢性的ストレスによりストレスホルモンであるコルチゾール分泌が亢進し糖尿病、高血圧症、脳心臓血管障害などの合併症の割合が高くなると考えられています。慢性的な不安やストレスがテロメアの短縮につながり細胞レベルでの老化を加速させる可能性も指摘されています。
心にいたでのある大切な人を守るため、相手のからだにそっと手を置いたり、ゆっくりとやさしく撫でることが大切です。
こころのアンチエイジングにおけるタッチの重要性が指摘されています。タッチすることにより相手のストレス反応が抑制されることがわかってきました。
タッチすることでストレスホルモンが減りセロトニンが活性化し、快楽ホルモンのドパミンが増え心が落ち着きます。
タッチ以外の方法として自力で行う座禅、マインドフルネスがあります。
座禅は抗うつ、抗不安、抗疼痛物質といわれるセロトニンの血中濃度を高めると考えられています。
マインドフルネス(注意を集中すること)とはマサチューセッツ大学医学部 J.Kabat-Zinnにより提唱された 瞑想とヨガを基本としたストレス低減のための治療法で、日本に伝わる禅 仏教の教えがもとになっています。
今の一瞬一瞬の呼吸や体感などの体験に意識を集中しただ自分が存在することを実感することでストレス軽減が期待されています。
共感するとオキシトシンがあがり、その結果寛容性があがる
不安症の人では健常者に比較して収入が低く身体合併症の割合が高く他の精神障害の併存率が高い慢性的ストレスがありコルチゾール分泌亢進の原因になる
タッチすることでCRHが減る
セロトニンを活性化する
ドパミンが増えるドーパミンは快楽ホルモン
視床下部からでるCRHコルチコトロピン放出ホルモンが下垂体前葉からでるACTHを介してコルチゾールをコントロールしている
胎児期のストレスにより出生時のテロメアの長さに影響しているかもしれない
寿命が規定される可能性
闘争か逃走
オキシトシン
子宮収縮作用と乳汁分泌作用をもつペプチド
愛情ホルモンとも言われる
相手への共感を誘発し向社会行動を促進する
不安行動を抑制する
温かい湯につかることでからだが温まり血管が拡張しからだのすみずみまで血流がよくなり新陳代謝が改善し免疫力が高まります。特に基礎体温が低い人は温まることが有効です。
湯につかることで体は浮力を受け筋肉や関節の負担がとれます。
温泉には液性pHによる効果もあります。
温泉の成分によりアルカリ性のものや酸性の湯があります。
酸性の温泉には殺菌作用があり皮膚病や傷の治癒に有効です。
アルカリ性の温泉は皮脂を溶かすため肌がつるつるになります。あまりアルカリ性が強いとかえって皮膚を傷めるので弱アルカリ泉がいいと思います。
また温泉にはいろいろな溶媒が含まれるので、その濃さに応じた浸透圧があります。私たちの体液より浸透圧の高い温泉に入れば体のむくみが改善するかもしれません。
そしてもっとも重要な効果、若返り効果が温泉にあります。
酸化ストレスによって私たちは老化してしまうことを以前書きましたが、温泉は酸化ストレスを和らげる作用も持ち合わせています。酸化させる力と還元させる力との差を電気的にあらわす指標を酸化還元電位(ORP:Oxidation Reduction Potential)といいますがORPがマイナスであれば還元力がつよく酸化ストレスを予防してくれます。
温泉は湧き出たばかりのものは新鮮でORPは低く還元力を持ち合わせていますが空気にさらされ古いお湯になると酸化してORPは高くなります。お湯も老化します。また塩素剤が入った湯は酸性になります。そのため循環濾過方式のお湯はORPが高くなるのに対し新鮮なかけ流しの源泉はORPが低いためアンチエイジング効果は高いといわれています。温泉に行ってもORP値の表示はされていませんが、循環濾過方式でない二酸化炭素泉や硫黄泉を選ぶとよいようです。
CoQ10や総合ビタミン、ポリフェノールなどの抗酸化物質を口から取り入れORPの低いかけ流し源泉につかる。これが究極のアンチエイジング法です。
骨密度検査 | 1,100円 |
体組成検査 | 1,100円 |
血圧脈波検査(血管年齢) | 2,200円 |
血液酸化度検査 | 7,700円 |
総合ホルモン検査 | 44,000円 |
フードアレルギー検査 | 33,000円 |
Lox-index | 13,500円 |
骨密度検査 体組成検査 血圧脈波検査(血管年齢)血液酸化度検査 | 11,000円 |
胸部X線2方向 腹部超音波検査 | 10,000円 |
血液検査(血液酸化度検査を含む) 血圧脈波検査(血管年齢)頚部動脈超音波検査 | 20,000円 |
身長体重測定 尿検査 一般血液検査 心電図 胸部X線 | 15,000円 |
骨密度検査 体組成検査 血液検査 | 6,000円 |
ドクターサプリメント各種処方 | 4,500円~ |
天然ホルモン補充療法 甲状腺ホルモン DHEA メラトニン その他 (別途登録料必要) | 5,000円~ |
ビタミン注射 プラセンタ注射など | 2,100円 |
院長名 | イチカワ ユキオ 市川由紀夫 |
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医療機関名 | イリョウホウジン 医療法人 ヨコハマグリーンクリニック 横浜グリーンクリニック |
郵便番号 | 〒234-0054 |
所在地 | 神奈川県横浜市港南区港南台4-22-9 パークハウス港南台1F |
電話番号 | 045-830-6801 |
FAX番号 | 045-830-6802 |
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